カット単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選(を、やってみた)
アニメ好きの好事家たちによって、
・「その年に放映されたTVアニメから任意のエピソードを一話単位で選んで、魅力や思い入れを語る」
という企画が毎年末に行われていることは、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
↓は企画参加サイト一覧や集計等を行ってくれているサイト様です。
これがやってみるとなかなかどうして奥深い企画で、私も当ブログを利用して、2012、2013年と参加させていただきました。今年も残り少ないですが、空き時間に選定作業を行っています。但し、年内にまとめきれるかは不透明……
ところで。12月の頭ごろに、上記の企画について気になる発言を見かけました。
「その年のベスト10話は選定されているが、もっと細かく、シーン単位やカット単位、止め絵単位で10個選ぶのも面白いかもしれない」
一読して「確かに、エピソードだけに限らず、色々なテーマから選出されるのも面白いな」と興味が湧き、またその後某氏の後押しもあって、Twitterアカウントを利用して試しに選んでみました。
カット単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選
・2014年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき原則1カット。
・順位は付けない。
□『悪魔のリドル』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 例えば、『悪魔のリドル』第10話「女王はだれ?」Bパート、英純恋子が屋上から墜落しながら壊れていくシーンが好きだ。gifも用意できなければ、一度しか観てないシーンではあるのだけれど。 pic.twitter.com/4grvxdMVEd
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 17
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 【補足】『悪魔のリドル』第十問「女王はだれ?」、英 純恋子(はなぶさ すみれこ)落下のカット、興味あればこちらでご確認ください…… http://t.co/ibgb4GZfAO
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 22
□『ガンダム Gのレコンギスタ』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『ガンダム Gのレコンギスタ』第3話「モンテーロの圧力」、コクピットハッチに立つクリム・ニック。功名心の強いクリムらしさを、MSから高く見下ろす視点で示す。これもロボットとキャラの連動。 pic.twitter.com/R7kVDwAxmg
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 17
□『スペース☆ダンディ』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『スペース☆ダンディ』第26話「ネバーエンディングダンディじゃんよ」より。すっぽんぽんで宇宙の中心になった男。 pic.twitter.com/xJeEMpJ9mr
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 17
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『スペース☆ダンディ』第26話「ネバーエンディングダンディじゃんよ」補足。該当カットの原画を担当された、バヒ・JDさんのTumblrにて動画が公開されています。前後と併せてご確認ください http://t.co/D9IlvnPoZd
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 26
□『ヤマノススメ セカンドシーズン』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『ヤマノススメ セカンドシーズン』新七合目「カワノススメ?」より、倉上ひなた懇親のせくちー水着。登山に関わる真剣なシーンからの選出を検討しましたが、結局コレで申し訳ありません。圧倒的感謝。 pic.twitter.com/YRHNPqchSO
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 20
□『ピンポン THE ANIMATION』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『ピンポン THE ANIMATION#1「風の音がジャマをしている」より。あまりに素晴らしかったので、カットをまたいでサブタイトル画面まで。(続) pic.twitter.com/V0uLP0WSaN
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 21
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 (続)遠くから聴こえるペコとスマイルのラリーの音に、好奇心を呼び起こされるチャイナ(孔文革)。ピンポン球の甲高い打球音が、競技者たちを呼び寄せて戦わせる。余韻がたまらない! pic.twitter.com/0HdxlXeaBu
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 21
□『グラスリップ』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『グラスリップ』第7話「自転車」より、珠玉のハーモニーショット。貴方は、ランニング中に意中の女の子の妹から「カッコ悪くならないでください!」と励まされたことはありますか?私はありません。 pic.twitter.com/B14HovvTUC
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 21
□『魔法戦争』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『魔法戦争』第12話「世界からの消失」より。TVアニメは週間だけで数十本が放送されており、その情報量は人ひとりが咀嚼できる限界をとうに超えている。たけしの嘆きは視聴者・制作者の嘆きそのもの pic.twitter.com/v6fJq4lRBm
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 23
□『SHIROBAKO』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『SHIROBAKO』第2話「あるぴんはいます!」より。ああだこうだと設定話をしていると、本当に現れたあるぴん達。これを馬鹿馬鹿しい幻想と思えるか、それとも素敵な夢物語と思えるか、だよな。 pic.twitter.com/r0Mj7qRg64
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 25
□『月刊少女野崎くん』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『月刊少女野崎くん』最終号「この気持ちが恋じゃないなら、きっと世界に恋はない。」より。「俺も好きだよ……花火」そこでハズすか、野崎くん!そんな丁寧な口パクで!……千代ちゃんの連載はまだ続く pic.twitter.com/H8UU8rqPM5
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 25
□『桜Trick』
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 『桜Trick』Trick12-B「桜Trick」より。フェティッシュな描写に定評ある本作。桜舞い散る教室で求め合う春香と優。キスの余韻を残しながら、足裏がコツンと当たるたまらないアングル pic.twitter.com/X8QguyGxfA
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 26
(選外『異能バトルは日常系のなかで』)
#カット単位で選ぶ2014年TVアニメ10選 これで一応、10選は終了。10という枠に阻まれて、選びきれなかったカットもまだまだありますけれど、考えてみれば魅力的な「瞬間」なんて挙げてたらキリがありませんね。別の機会に譲りましょう。 pic.twitter.com/ivtRT5WYaB
— マスク・ザ・ニンジャ真弓のレコンギスタ (@knkmayumi) 2014, 12月 26
選んでみた結果
まず、レギュレーションに軽く違反してますね(笑)『ピンポン THE ANIMATION』の選出カットは、次のカットに移行してサブタイトルが現れる瞬間のキレの良さが気に入ったのですが、これでは2カットになってしまう。同じ選出箇所でも例えば「シーン単位で10選」ならば違反はありません。(その場合はまた「"シーン"とはどこからどこまでを意味するのか?」などという定義の問題が発生し、ややこしくなりそうです)
また、一つのカットにも静止画だったり大きく動いての芝居だったり、また前のカットからのアクション繋がりや、BG(背景美術)オンリー、字幕のあるなし、諸々の差異があって、上記の10選でも混在しています。例えば「アクションシーン限定で10選」など行ってみれば、一貫性が保てそうですね。
そしてこの企画、画像/動画の準備がちょっと面倒というのもあります。
「話数単位ベスト」の企画は、語り方次第ではテキストだけで該当エピソードの魅力を十分に伝えられるように思います。キャプチャ画像で重要なシーンを提示することにより、尚更イメージの伝達が捗るのはもちろんですが、必要不可欠ではないかもしれません。
「カット単位ベスト」の場合は、具体的にここはこういうカットなんだよ、と画像/動画で例示してあげながら語るのがベストという感じがします。一話24分ではなく一カット3秒ならデータ容量が圧倒的に小さいという、デジタル的な理由もありますが、何より「画面に映ってる情報を文字に起こすのが面倒くさいし、まわりくどい!」のもまた一理です。
(※キャプチャ画像の無断利用の問題は煩雑なので、この際では置いときましょう)
……それから、好きなシーンばかりを選んでいると「油断すると、自分のフェティシズムの公開処刑みたいになっちゃうよな」という危惧もあります。このところ美少女の多いご時世ですしね。まぁ、敢えて意図的に"そういう"シーンばかり選ぶのも、面白いですけどね。
最後に
よもやま話から始まった選定でしたが、「俺の好きなカットはどれだ?」と探す目的をもってアニメを観直している時間は、結構楽しかったですね。無茶ぶりをしていただいた某氏と、ここまでお読みいただいた貴方様に感謝いたします。以上、レポッスよ。