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“破滅”と“再生”の美学(真弓の雑記・はてな出張所)

だいたいいつも、アニメばかり観ています

「俺の彼女と幼なじみと元カノと婚約者が可愛すぎる」!!! ~アニメ『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』概観~

先日東京MXでの最終回を迎えた、TVアニメ『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』(以下『俺修羅』)、Twitterにて実況しながら楽しませてもらいました。
今回は放送終了したということで、自らの視点を簡単にまとめる為のブログ更新です。
自分は本当に長文を書くのが苦手でなかなかエントリを上げることが出来無いでいるのですが、出来無いなりに考えた結果、自らの実況・感想ツイートを補足する形ならどうだろうと思い、当エントリはその実験も兼ねます。
去年の暮れにはもっと頻繁に更新することを目標に掲げたはずなのですが……お恥ずかしい限り。

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修羅場とは - はてなキーワード
阿修羅と帝釈天とが戦う場所。転じて、凄惨なる戦いの場所をさす。転じて、男女の痴情のもつれなど親しい者同士がお互いに感情を剥き出しにして罵り合うさまを表す。

「修羅場」の語義を調べてみますと、上記のような結果が出ました。
お互いに感情を剥き出しにして罵り合う、という状況は、恋愛ドラマ等における盛り上げの定番かと思います。昼ドラ的なシチュエーション、とも言い換えられるかもしれません。
このキーワードから、自分としては放送時は随分と話題になった昼ドラ『真珠夫人』『牡丹と薔薇』や、最近物議を醸した『幸せの時間』などを思い起こします。また、未だに人気の根強いアニメ『true tears』『とらドラ!』等の岡田麿里脚本作品においても、感情剥き出しで女の子が罵り合う、"キャットファイト"と形容されるようなシーンが想起されるような方々は、沢山いらっしゃるのではないかと思います。

しかし、このような場面がアニメ『俺修羅』にあったでしょうか?
例えば、第3話後半における春咲千和が泣き出してしまったシーンは感情的な振る舞いでしたが、あれは千和にとっての恋のライバル、即ち夏川真涼、秋篠姫香、冬海愛衣に向けたものではなく、主人公季堂鋭太に向けられたもの(家族扱いへの不満)でした。他の場面をみても、怒りを顕にして罵り合うような場面は見つからず、ヒロイン四人の怒りは鋭太に向けられることが殆どといっていい。むしろこの四人は仲が良く、"自らを演出する乙女の会(自演乙)"の同僚として行動を共にし、真涼と千和はツッコミとボケのやり取りを交わし、姫香は愛衣を"恋愛マスター"として崇拝している。このような傾向は、作品のカラー、手触り、鑑賞後の味わいに重大な影響を与えていると考えられます。

端的に言えば、『俺修羅』という作品タイトルは、看板に偽りあり!!とみることができます。修羅場すぎるどころか、全然喧嘩しない

心を抉られるような喧嘩の場面が無ければ、じゃあ何があるのかというと、鋭太に恋心を向けている四人の女の子の<個人、または複数形での>可愛さを感じられるシーンが沢山あるのではないかと感じました。
鋭太と二人での交流の場面、自演乙の五人で遊んだり話したりしている場面、それぞれにまた違った可愛さがあります。二人きりの場面ではいじらしい仕草やセクシーな押し迫りにドキドキさせられ、五人のシーンではちょっとずつズレてるやり取りに微笑ましくなり、本当に常に可愛い。

最終回を実況した際に、上記のような点に触れていたので、いくつか自分のツイートを引用します。

快不快の感じ方は人それぞれであり、またたとえ作中に泥沼の愛憎劇が描かれていたとしても、確かな必然性を持って配置されたシーンであればそれが不快にならないということは、上述の岡田麿里脚本作品などにおいて経験しています。むしろ、自分は泥沼大好きです。しかし、このアニメにおいては、視聴者にむやみに不快感を与えないような演出・構成がなされていたと分析しますし、方向性としてそれで良かったとも思えます。

また、このアニメの可愛いシーンといえば、OPアニメーションですね。ヒロイン四人を担当する声優さんの歌唱する『Girlish Lover』に乗せたアニメーション。
別記事で全カット分析を行いたいぐらい好きなOPです。通算の視聴回数はもはや数えきれないほどです。

『俺修羅』についての感想では、「鋭太に感情移入できない」という意見が散見されました。確かに、ヒロインに対しての態度で煮え切らない部分はあるかと思います。しかし、私見では鋭太のキャラクターパーソナリティは視聴中全く気になりませんでした。この印象は、もしかしたらOPに鋭太が一切姿を表さないことと関係が深いのかもしれません。

各キャラクターの可愛さについてもツイートしていました。

田村ゆかりさんの巧さ、存在感は今作の要点であり、そして最終回に魅せた真涼の甘デレの破壊力は、本当にとてつもないものでした。OPや、EDテーマ『W:Wonder tale』の歌唱も素晴らしく、見事な名演でした。


金元寿子さんは同期アニメ『琴浦さん』でも主演として大活躍していました。姫香はだいぶ不思議な、ふわふわした声質でしたが、作品の色彩設計とも絡んで、なんともいえない魅力がありました。


茅野愛衣さんは、例えば前期アニメ『好きっていいなよ。』における繊細な演技も素晴らしかったですが、愛衣のようなキャラクターにも合うんだな、と改めて実力を知りました。自分と同じ名前のキャラクター、どのように感じながらアフレコを行ったのか、気になってしょうがありません(アレ、絶対恥ずかしいよね…)。


赤崎千夏さん、『キルミーベイベー』などを通じ、日に日に自分の中で存在の重さが増している声優さんです。「えーくん、愛してるぅー!!」の声真似を試みているのですが、全然千和のような可愛さを出すことができません。赤崎さん、凄いです。第10話で鏡の中の自分を見つめながら言った「やきもちわわ……」、あんな可愛い台詞は滅多にない。春咲千和というキャラクターは、自分が『俺修羅』の視聴を継続するきっかけになり、そして全話注目せずにはいられなかったキャラクターです。




この記事の結びとして、『俺修羅』という素晴らしいアニメの制作に関わっていた亀井幹太監督他、全てのスタッフ様・出演者様・原作者様に、感謝と敬意の言葉を述べたいと思います。
本当にお疲れ様でした。楽しませてもらいました。またこのようなアニメが観たいです。最終回の纏まりが非常に綺麗だったので「おしまい」でも心残りはありませんが、だとしても『俺修羅』二期、期待しています。


「彼女」と「幼なじみ」と「元カノ」と「婚約者」が可愛すぎて、ホントーに参っちゃう三ヶ月間でした。