アニメ『フォトカノ』演出メモ ―第九話「恋の果たし状」(絵コンテ・演出:伊藤達文)―
第九話Aパート、ののかが一也を屋上に呼び出し、告白するシークエンス。
ののか「果たし状よ!」
(果たし状を差し出すののか)
一也「は……果たし状だと?!」
ののか「勝負だ!だっつん!」
(ののかの背後から多数の矢が飛んでくる)
一也「う、うわ!とっと…ハァ?!」
(矢が一也を襲う)
ののか「恋の果たし状だよ!いざ、尋常にしょうぶしょうぶ!」
一也「い……意味がわからん!」
(軍配を振りかざし一也に向けるののか)
(波のSE)
(波打際の軍配)
ののか「だっつんの理想の女の子って……やっぱり、はるるみたいな女の子?」
(兜を脱ぎながら尋ねるののか)
一也「え?なんだよ、いきなり」
(答える一也、まだ鎧を着ている)
ののか「いきなりじゃないよ。わたしは、中学の時から、だっつんのこと見てきたんだぞ。だから……わかるんだ」
(カット変わりでようやく制服に戻る、鎧は何処に?)
少なくとも2カットは鎧装束を着ている画が長い。
この引っ張り方。
- 以下同様のシーン
(ショートパンツをめくり肌を見せてお叱りを受けるののか、実際に水浸しになり魚がピチピチ跳ねている)
(大盛りランチを食おうとしてお叱りを受けるののか、実際に電撃を受け焦げている)
- 以下他の話数
(第七話、バーガーを食おうとして口が巨大化して開く一也)
(第十話、パフェの海に飛び込みクリームまみれになる舞衣)
(第十話、一也の腕をフライドチキンに錯覚する舞衣)
ここまではやらないよね?というラインに踏み込む思い切りの良さが、アニメ『フォトカノ』の魅力。
ここまでやっていいんだ。とても勉強になる。